キャッシュフロー計算書を図にしてみると
(図5)
1:営業キャッシュフロー(営業活動で得られたキャッシュ)
商売上の取引によるキャッシュの流れを把握します。 |
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(キャッシュがプラスになる要因) | (キャッシュがマイナスになる要因) |
①税引前当期利益 ②減価償却費 ③売掛債権の減少 ④在庫の減少 ⑤割引手形の増加 ⑥買掛債務の増加 ⑦その他 |
①法人税などの支払い
②売掛債権の増加 ③在庫の増加 ④割引手形の減少 ⑤買掛債務の減少 ⑥その他 |
2:投資キャッシュフロー
将来の利益獲得や資金運用のために、どのような投資と回収をしたかを見ます。 企業の今後の投資計画を見る上で、重要な情報源です。 |
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(キャッシュがプラスになる要因) | (キャッシュがマイナスになる要因) |
①定期制預金の解約や払い戻し
②有価証券の売却収入 ③固定資産の売却収入 ④貸付金などの回収 ⑤その他 |
①定期制預金への預け入れ
②有価証券の購入 ③固定資産の購入 ④貸付金などの発生 |
3:財務キャッシュフロー
どの程度の資金が調達され、または返済されたかを示します |
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(キャッシュがプラスになる要因) | (キャッシュがマイナスになる要因) |
①借入金の増加
②増資などの増加 ③その他 |
①借入金の支払い
②配当金の支払い ③その他 |
キャッシュフロー計算書は、図のように3つの部門に分かれて表示されます。
1が営業活動で得られたキャッシュを表示します。
2が今後の投資の為にどれだけキャッシュを回したかを表示します。
3がどのような資金繰りをしてきたかが表示されます。
仮に営業キャッシュフローがマイナスであったり、投資キャッシュフローが多すぎて資金繰りに支障をきたした場合には、新たな資金調達が必要になります。
その分が財務キャッシュフローに表示されることになります。
企業は、決算の度ごとに貸借対照表や損益計算書ばかりでなく、このキャッシュフロー計算書を作る事で1年間のお金の流れを見ることができます。
企業の経営危機の最大のものは、資金繰りの悪化によるものでしょう。
経営者は、損益ばかりでなく、常に資金繰りに注目する必要があります。